卵巣嚢腫
卵巣は子宮の両脇に1つずつある親指大の臓器です。この卵巣が何らかの要因で腫れてしまうことがあり、これを卵巣嚢腫といいます。初期は無症状なことが多いですが、大きくなるとおなかが張ったり、場合によっては卵巣が根元からねじれてしまうこともあります。良性なことが多いですが、自覚症状が乏しいため定期的な検診をおすすめしています。超音波・血液検査・MRI等で診断されます。
卵巣がん
卵巣に発生した腫瘍の中で、悪性なものを卵巣がんといいます。卵巣嚢腫と同じく自覚症状が乏しく、発見が遅れることもあります。子宮がん検診など定期健診時に超音波検査をすることが早期発見にもつながります。
子宮筋腫
子宮の壁にできる良性の腫瘍です。良性なことが多いですが、筋腫の発育が早いとまれに肉腫であることがあります。痛みや過多月経による貧血を引き起こすこともあります。またできる部位にもよりますが不妊の原因にもなります。内診・超音波・血液検査・MRI等で診断でき、治療には内服薬や注射、状態によっては手術が選択されることもあります。
子宮内膜炎
子宮の内側を覆っている膜に起こる炎症です。内膜は月経によりはがれ落ちるため炎症を起こすことは少ないですが、内膜の深いところまで細菌が入り込むと慢性の炎症を起こすこともあり、慢性子宮内膜炎とも呼ばれています。炎症のため、発熱や痛み等を伴うこともありますが自覚症状がない場合もあります。不妊症の原因となる場合もあり、抗生剤にて治療します。
子宮腺筋症
子宮内膜に似た組織が子宮の筋層内で拡がり炎症を起こし、月経痛などの痛みや過多月経などを引き起こす病気です。内診・超音波・血液検査・MRI等で診断され、治療には内服薬のほか、状態によっては手術が選択されることもあります。
子宮内膜炎
子宮の内側を覆っている膜に起こる炎症です。内膜は月経によりはがれ落ちるため炎症を起こすことは少ないですが、内膜の深いところまで細菌が入り込むと慢性の炎症を起こすこともあり、慢性子宮内膜炎とも呼ばれています。炎症のため、発熱や痛み等を伴うこともありますが自覚症状がない場合もあります。不妊症の原因となる場合もあり、抗生剤にて治療します。
子宮頸がん
子宮の入口、子宮頸部に発生するがんです。
検査は内診台で、子宮の入口を細いブラシでこすり、細胞を顕微鏡でチェックする細胞診検査です。
症状があれば保険診療でも検査できますし、自治体による公費の補助もあります。
好発年齢は30歳から40歳ですが、25歳から34歳の女性の悪性腫瘍の中では最も多いがんで、初期には症状がほとんど出ないため検診が大切になります。